札樽・すがた医院 診療科の特徴
体の不調が生じた時、どこに相談したら良いか迷う事があると思います。 当院は脳神経内科で神経に関わる症状を診察し、整形外科で筋肉や関節に関わる症状を診察し、体の不調の原因を総合的に判断し診断することが可能です。
リハビリテーション科での治療内容は、神経的なアプローチと整形的なアプローチを組み合わせて行っています。
- それぞれの専門性から最適な治療法を検討し、患者様と一緒に治療を選択し、実施します。
総合的な支援を実現するためにチーム医療を実践しています
札樽・すがた医院では脳神経内科、内科、整形外科、リハビリテーション科の各専門医が協力して、幅広い疾患、症状に対応した治療を行っています。
特に手術以外の支援方法を充実させており、医師の服薬管理、リハビリテーションの実践により症状の改善を目標に治療を行っています。当院のリハビリテーション科は専門医を中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の三部門の治療を患者様の状態に合わせて選択します。
地域の皆様が主体となり幅広い医療サービスが受けられるよう、
他院との協力関係を推進しています
当院は入院施設のない外来のみのクリニックですが、看護師、リハビリテーションスタッフからなる地域連携室を開設し、他院と速やかに連携が出来る体制を作っています。
他院にて手術等の治療後、当院でリハビリテーションを希望される方も、
お気軽にご相談下さい。
診療時間
- 火曜日午後の内科外来は休診となります(往診のため)
脳神経内科の特徴
- 脳神経内科は体に起こる様々な原因の不調を見極める診療科です。
- 小樽市立病院との連携により、パーキンソン病などの各種脳や脊髄(せきずい)の疾患に対して、頭部/脊髄MRIだけではなく、高度な検査による診断が可能です。
- 患者さんの状態に合わせて、日々の細やかなお薬の調整に加えて、リハビリテーション的アプローチを行います。
脳神経内科はいくつかの新しい試みも行っています。
1軽症認知症に対する診療
認知症についての各種臨床検査や認知症についてのリハビリテーション的アプローチ(認知機能のどこに問題が生じているか等)を詳細に行い、初期の軽い段階から診断をつけ、治療や機能訓練、さらには日常生活について再度見直すことにより、出来るだけ長く元気でお家で暮らせるお手伝いをしています。運転免許の適合についてもリハビリテーション部門で検討可能です。
2パーキンソン病を始めとした疾患に対する取り組み
小樽市立病院と画像検査などの委託契約をしており、パーキンソン病などの各種脳や脊髄(せきずい)の疾患に対して、頭部/脊髄MRIだけではなく、シンチグラフィーを呼ばれるいくつかの高度な検査も簡便に行えます。
これらの高価で高度な機器を自前で持ち、専門医の常駐する公的基幹病院との棲み分け、差別化を考えると、当院は、これら疾患の投薬などの治療に加えて、リハビリテーション的アプローチ、患者さんの生活や家族関係などにも考慮した、在宅生活の維持とう視点を持ちうる看護スタッフ、リハスタッフ、介護職員が存在するため、これら疾患をもつ本人、家族に対して大きく貢献できるものと考えています。また、これこそが当院の目指す道であると考えています。
3しびれについてのアプローチ
整形外科医と連携してしびれの診断及び治療に取り組んでいます。しびれの診療には、各種MRI検査に加えて、末梢神経障害の診断のための末梢神経伝導速度検査も重要な役割を持ちます。当院は臨床検査技師もおり、診断のみではなく治療効果の判定や経過観察のための検査にも速やかに対応が可能です。
4慢性頭痛に対する取り組み
慢性頭痛の中でも、偏頭痛(へんずつう)や群発(ぐんぱつ)頭痛(ずつう)といった、学業や就業に悪影響を及ぼす強い頭痛に悩まされている方に対し、病歴や日常生活について詳しくお聞きし、日常生活指導及び適切な薬剤を選択する事で、頭痛を軽減し、出来得る限り頭痛のない生活を取り戻すお手伝いをします。
5ボトックス療法
まぶたや顔面の痙攣(けいれん)、脳血管障害その他による筋肉の強いこわばりに対して、ボトックスという薬剤を筋肉に少量注射することで症状を軽減します。
6フレイルについての取り組み
高齢者は、健康な状態からフレイルという、要介護状態になる前の高齢者の虚弱な状態を経て要介護に陥ります。このフレイルをきちんと見極め、運動療法(リハビリテーション)や日常生活上の対策を練ることにより、要介護に陥らず健康状態に近づけることが可能な場合がしばしばあります。
当院では、現在この、フレイルという状態に注目し、長く元気で暮らすことが出来るようなお手伝いに力を入れています。特に、運動療法を開始する場合、2~3ケ月で卒業していただくことを目標にしています。(下図厚労省より)
- 言葉がしゃべりにくい
- ものが二重に見える
- まぶたが下がる
- 手足に力が入りにくい
- 筋肉が硬くなる
- 筋肉がやせる
- 物忘れがひどい
- 頭が痛い
- めまいがする
- 意識がなくなる
- けいれんする
- 字が下手になる
- 動作が遅い
- 手足がふるえる
- 手足が勝手に動く
- 身体や首が片方に曲がる
- 走れない
- 歩き方がおかしいと言われる
- 手足がしびれる
- 手足の感覚がない
このような様々な症状に対して、病歴や生活状況を伺いながら診察を行います。原因となる病気の発見に向け必要な検査を行い診断し、適切な治療法を選択します。
整形外科の特徴
整形外科は、「運動器」の障がいを扱う科です。身体を思いどおりに動かしたり、移動させたりするのが「運動器」の役割です。運動器には大きく分けて脊柱(せぼね)と四肢(てあし)があります。この運動器を作りあげている、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経の病気や外傷(ケガ)、あるいは手足などの先天性の疾患を治療します。
1運動機能を、維持・回復させる
整形外科の治療は、病気やケガを治し、その運動機能を元に回復させることを目的とします。病気やケガをした部位を回復させるため、局所の安静や固定を行います。運動が制限されると、健常な部位にも影響が広がり、運動機能の低下が起こり、悪循環につながります。
そうならないように、早期からのリハビリテーション治療をしながら、治療を進めて行きます。
2保存的治療と手術的治療
整形外科の治療方法には手術による場合と、手術をしない保存的な治療とがあります。通常は、保存的な治療を行い、その効果を見ながら、次の段階として手術を考えて行きます。いつ・どのような手術をするかが大事なポイントになります。
当院では手術治療は行いませんが、症状と程度に応じて、よく相談しながらアドバイスし、責任を持って適切な医療施設を紹介いたします。また、手術後のリハビリテーションが必要な場合も、連携して行って行きます。
整形外科が対象としている主な疾患
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骨折や捻挫などのケガ
一般のケガはもちろん、交通事故や労働災害
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関節の病気
関節の痛み、腫れ、変形、五十肩など
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脊椎・脊髄の病気
腰痛、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症など
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手や足の病気
痛み、しびれ、こわばりなど
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スポーツ障害
体育の授業やクラブ活動などでの傷害、中高年の運動にともなうものなど
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小児の整形外科的な病気
側彎症、変形、歩行障害など
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骨・関節・筋肉などの腫瘍
単なるおできから、悪性のものまでいろいろな病気があります
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手術後に必要なリハビリテーションの継続
手術後のリハビリが不十分で痛みが残っている、手術した病院まで通院が困難
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加齢や運動不足による生活上の動作障害
家の中で転ぶようになった、痛みや疲労で立っていられない
内科の特徴
昨今の医療技術の進歩はめざましく、より専門性の高い医療が大規模施設や専門施設で提供されています。その一方で専門分野の細分化があまりに進み全体像が見えづらい状態にあるのが最近の医療の大きな問題となっております。
当院内科ではこうした医療の高度化に対応しつつも、家庭医ならではのきめの細かい医療の実践を目標に日々の診療を行っております。患者様をなるべく全体としてみる視点を忘れず、各患者様やそのご家族のニーズに出来るだけ沿った医療をご提供する事を目標に掲げています。初めてお会いする場合や状態が変わられたときなどは出来るだけの時間を割いてお話を聞く事を心がけるとともに、複数の病気をお持ちの方には一つの病気にこだわらず各患者様一人一人にとって最良の選択をとっていくように努めております。
具体的には生活習慣病を中心として診療していますが、専門分野としては市内では数少ない血液系疾患を扱っている他、リウマチ・膠原病、代謝・内分泌、腎臓病等を中心に診させて頂いています。また消化器・循環器・呼吸器なども専門施設と連携しつつ診療を行っています。
また、当院では在宅医療も担っております。在宅医療では状況の許す限り悪性腫瘍の末期の方も含めまして、人生の最後までおつきあいさせて頂ければ幸いとおもっております。
リハビリテーション科
リハビリテーション科は、病気やケガなどによって生じた立位・歩行や身辺動作、セルフケア、摂食障害、コミュニケーションなどの身体障害を診察いたします。
低下したり失ってしまった能力を再び取り戻すこと、あるいは残った能力を使って代償できるようにトレーニング(介護者の訓練も含みます)すること、また、いつでも最高の能力を発揮できるよう体調・適応能力・環境(介護者の介入も含みます)を管理することがリハビリテーションの主な内容です。理学療法、作業療法、言語療法の専門職種が、患者様(介護者も含みます)の適応訓練やコンディションの調整を援助します。
当院にリハビリテーションで通院されている患者様の定期的な診察と、他院よりリハビリテーション目的で紹介された患者様の診察を行っています。
外来診療
診察時間
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内科・脳神経内科
- 月・水・木・金
- 午前 09:00~12:00
午後 15:00~17:00
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内科・脳神経内科
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整形外科
- 月・火・水・木・金
- 午前 09:00~12:00
午後 14:00~17:00
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整形外科
外来受診の流れ
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受付
初診の方は受付窓口で希望の診療科をお伝え下さい。
再診の方は診察受付ボックスに診察券を入れてください。
- 健康保険などを確認させて頂く場合がありますので、必要時にご提示をお願いします。
変更があった場合は、お声がけ下さい。
持ち物
- 紹介状(他院からの診療情報提供書)
- 健康保険証・マイナ保険証(マイナンバーカード)または資格証明書、限度額適用認定証、各種公費医療証(お持ちの方)など
- 診察券(お持ちの方)
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処置室前、または診察室前の待合でお待ちください。
受付終了後、診察室前待合でお待ちください。
- 初診の方は、問診表を作成して頂きます。
- 脳神経内科の診察は受付順に診察を行います。
整形外科・内科の診察は診察予約順にお呼びします。受付をされた順番ではありません。
予約時間帯毎に順にお呼び致します。
- いずれの診療科も患者さまの症状によって順番が前後することがありますのでご了承ください。
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診察
診察室よりお名前が呼ばれましたら、診察室へお入りください。
採血や他検査がありましたらご案内いたします。
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お会計
診察終了後は会計窓口前でお待ちください。
会計の準備が整いましたらお呼びいたします。会計は現金のみがご利用できます。
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院外処方せんのお渡し
会計時にお薬のある場合は処方せんをお渡しいたします。
処方せんの有効期限は、発行日を含む4日間です。期限内に調剤薬局へご提出ください。
- お気をつけてお帰りください
外来受診時の注意点について
書類作成について
病院所定の診断書以外の書類記入につきましては、原則的にお預かりすることとなります。受付にてお申し出ください。書類は、出来次第電話等にてご連絡させて頂きます。
守秘義務について
患者様の情報については、たとえご本人様であっても、お電話等でのお問い合わせに対してはお答え出来ませんのでご了承ください。
携帯電話のご利用について
院内ではマナーモードへの切り替えをお願いします。 通話される場合 まわりに配慮の上ご使用ください。使用に当たってはマナーを守ってご使用ください。
喫煙について
「健康増進法」の施行に伴い、当院の敷地内は全面禁煙になっております。喫煙場所は設けていませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。
撮影の禁止について
病院内における患者さんや職員の個人情報保護のため、院内での撮影、ツイッターなどSNSへの画像の無断投稿を禁止しております。(特別に許可された撮影は除きます)
院内で不審な方を見かけましたら、お近くの職員までお声掛けください。
- 診察や病状説明時の音声録音を希望される場合、職員へお声掛けください。
- 検査画像などをご希望の方は、診療情報開示など必要なお手続きをお願いいたします。
マイナンバーカードの健康保険証利用について
当院ではマイナンバーカードを健康保険証として利用(オンライン資格確認)することができます。
- 当院はオンライン資格確認を行う体制を有しています。
- 薬剤情報、特定健診情報、その他必要な情報を取得・活用して診療を行い、質の高い医療の提供に努めています。
- 各種医療証の資格確認はマイナンバーカードではできませんので、原本をお持ちください。
- マイナンバーカードを保険証として使用するには、事前登録が必要です。詳しくはマイナポータルでご確認ください。
外来検査機器
訪問診療
当院は、在宅支援診療所の認定を受けており、様々な症状により外出困難な方に、住み慣れた地域で自分らしく暮らせるように訪問診療でサポート致します。
訪問診療とは?
お一人では通院が困難な患者さまに対して、医師や看護師がご自宅や施設に定期的に訪問して診療を行います。担当のケアマネージャー、訪問看護師、リハビリスタッフ、薬剤師などと連携を密にして在宅での療養を支えます。
札樽・すがた医院訪問診療の特徴
当院は、内科・脳神経内科・整形外科・リハビリテーション科を有し、訪問診療と訪問リハビリテーションを合わせて実施する事が可能です。また介護部門に居宅支援事業所、ヘルパーステーション、通所介護サービス施設を有し安心の医療と快適な介護サービスの提供をおこなっております。
他院にて診療を受けている方で、訪問リハビリテーションのみ当院で実施する事も可能です。
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24時間365日いつでも対応
「突然、熱が出たら?」「身体の状態が変化したら?」訪問診療・在宅医療を提供する病院の中でも “在宅支援診療所”であり、24時間365日「いつでも」対応致します。患者さまが適切な医療を受け、安心して過ごせる環境を提供いたします。
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当院のスタッフ体制
訪問診療の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が訪問診療、訪問リハビリテーションを担当します。各スタッフが連携し、総合的な在宅サポートを提供しております。
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地域の医療機関との連携
当院は、地域の入院施設を有する医療機関と連携をとり、入院施設の紹介など皆様がより安心して在宅療養を続けられるよう努めております。
訪問診療の対象となる患者さま
お一人で医療機関への通院が難しい患者さまが対象となります。訪問診療の対象となる場合は以下の様な方になります。一例になりますので、お気軽にご相談ください。
- 歩行が困難で通院が難しい方
- 寝たきり、またはそれに準ずる方
- 脳梗塞や脳出血、神経疾患などにより身体機能が低下されてしまった方
- 筋力低下や麻痺などに対するリハビリテーションが必要な方
- 高度の認知症があり、通院が困難な方
- 末期がんなどで、ご自宅での療養を希望される方
- 人生の最期を住み慣れた地域やご自宅で過ごしたいと考えておられる方
- ご家族と最期まで共に過ごしたいと考えておられる方
診療のご依頼から定期訪問までの流れ
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お問い合わせ・ご相談
まずは当院に電話でお問い合わせをお願い致します。
地域医療連携室や担当のリハビリテーションスタッフよりご相談のご連絡をさせて頂きます。
担当のケアマネージャー等を通じてご連絡いただくことも可能です。
最初に訪問診療部門の担当看護師が対応させていただきます。
お住まいのご住所や病状などをお伺いし、今後の診療の流れをご説明させていただきます。
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担当医師との面談(診察)
ご家族や介護者の方、ケアマネージャー、可能であればご本人様に当院へ来院していただき、担当医師の診察を受けていただきます。 病状などの詳しい情報を把握し、今後の診療方針のご相談をさせていただきます。
ご本人さまが来院できない場合などはご相談ください。
退院前カンファレンスへの参加 ご相談の時点でご本人さまが入院中の場合、入院されている病院での退院前カンファレンスに当院のスタッフが可能な限り出席させていただき、今後の診療方針のご相談をさせていただきます。
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初回訪問
ご相談にて予定した日時に初回訪問へお伺いいたします。
患者さまの診察を行い、今後の診療方針、定期訪問予定のご相談・決定をさせていただきます。
初回訪問時に、調子が悪くなった場合や、緊急時の連絡先など、連絡方法その他についてご説明をさせていただきます。
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定期訪問診療開始
定期訪問診療を開始いたします。月1~2回程度訪問させていただき、診療を行います。
必要に応じて処置・処方・点滴・検査などをおこないます。
療養についてのアドバイスやお悩み事についてもお気軽にご相談いただく事が可能です。
病状が不安定な場合など、週1回以上の訪問診療もご相談のうえ対応いたします。
入院が必要になったら
訪問診療を続けていくうちに、在宅での療養が難しくなったり、ご家族など介護者のレスパイト(一時的な休息)のために入院が必要になる場合があります。急性期の治療が必要となった場合は、連携病院への診療情報提供書を書かせていただき、受診や入院の手配をさせていただきます。(市立小樽病院、南小樽病院、札樽病院と連携しております)
急に病態が悪化し、救急治療が必要と考えられた場合には、救急病院への救急搬送の指示や手配をさせていただきます。
訪問エリア
当院より16km以内の方が対象となります。 主に小樽市を対象に訪問診療を行っております。
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訪問診療にかかる費用について
訪問診療では各種医療保険が適用されます。
自己負担額が1割の高齢者の方で月2回訪問診療をさせていただいた場合、標準自己負担費用は月7,000円が目安です。
注射などの医療処置、各種検査を行った場合や、予定外の往診があった場合などでは標準負担額に加算されます。
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お支払いについて
毎月中旬頃に前月分の請求をさせていただきます。お支払いは訪問診療中に現金でおこなっております。
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お薬代
お薬は院外処方ですので別途費用が必要となります。
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介護サービスとの連携料
在宅での療養を支えるためには、ケアマネージャー、訪問看護師、介護職等との連携が必要です。
そのため、これらの介護サービス事業者に対して各サービスを提供するうえでの情報提供や助言をおこないます。
介護認定を受けている方は居宅療養管理指導料が必要となります。